深い緑と文化に身を置く、もうひとつのバリ
デンパサール国際空港から北へ約40km。海から離れ、バリ島中部の緑深い丘陵地帯に広がる「ウブド」。椰子の木、渓谷、ライスフィールド、その間を流れる川。南部のビーチリゾートとはまったく異なる風景の中に、バリ島を代表する芸術と文化が息づいています。
ホテルのロビーから聞こえてくるガムランの音、夜ごとウブド王宮で披露される伝統舞踊、街に点在するギャラリーや工房。ここで出会うのは、観光のために用意された演出だけではなく、この土地の日常から受け継がれてきた文化です。一方で、昔から変わらないものを守るだけの街でもありません。かつてウォルター・シュピース氏をはじめとする芸術家がバリの文化と出会い、新たな表現を生み出したように、世界中から集まる人々の感性が、この土地の文化と交わり続けています。
中心部が旅行者で賑わいを見せる一方、ウブドらしい静けさを求めるように、リゾートの舞台はさらに北の渓谷や田園へ。深い緑の中へ入れば、川の流れや風に揺れる木々、鳥や小さな生き物たちの気配に包まれます。森そのものが呼吸しているような生命の気配も、ウブドを形づくる風景のひとつです。
ニューヨークやロンドン、シドニーのような大都市で暮らす人々が、長い時間をかけてウブドを訪れ、森の中でヨガやメディテーションに身を委ねるのも、そんな環境と無関係ではないはず。都会の日常から少し離れ、文化に触れ、森の気配に耳を澄ませながら、ゆっくりと深呼吸をする。世界中の人々がウブドを目指す理由のひとつが、この緑深い土地に流れる時間なのかもしれません。

HOLIDAY IN UBUD
ホテルの中まで、森が入り込む

田んぼの隣で、朝を迎える

川まで降りていくホテル

森の中には、滝まである

美術館の外にも、アートは続く

朝、ガムランが聞こえたら

坂道を歩くことから、始めてみる

旅先で、いつものリズムを整える

森の中で、夜を過ごす

夜は、街へ出てみる




