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ジャカルタ、ジョグジャカルタ、ブロモ研修体験記 #5〈ボロブドゥール観光・バティック工房見学・スパ・ディナー〉

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三日目の朝はあいにくの雨からスタートで、天気の心配をしながら、朝食を食べ身支度をします。 なぜならこの日のメインイベントは世界遺産のボロブドゥール寺院観光だったからです。
8~9世紀に建設されたといわれるボロブドゥール寺院は、ジョグジャカルタの観光地と言って欠かせないのがボロブドゥール寺院です。
ボロは「寺」を意味し、ブドゥールは「丘」を意味します。
8世紀~9世紀頃、シャイレンドラ朝によって建設されたと考えられていて、ボロブドゥール寺院は、長い間地下に埋もれていたといわれています。
1814年に発見されて以来、修復を重ね今に至ります。1991年にはユネスコの世界文化遺産として登録されました。

ボロブドゥール寺院は仏教のお寺です。
バリ島のイメージをお持ちの方は「ヒンドゥーじゃないの?」ですとか、「インドネシアって人口の8割以上がムスリムなのになぜ仏教?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
インドネシアにイスラームが伝来してきたのが13世紀頃と言われています。
それまでインドネシアで信仰されていたのがヒンドゥー教や仏教でした。
今でもインドネシアでは、イスラーム、カトリック、プロテスタント、仏教、ヒンドゥー教、儒教の6つの宗教の中から1つの宗教を信じることが決められています。
今では8割以上のインドネシア国民がムスリムですが、様々な宗教を信仰する人たちが一緒になって暮らしているのがインドネシアという国の特徴なのです。
ジョグジャカルタには、ボロブドゥール寺院ともう一つ、プランバナン寺院という寺院があります。
こちらはヒンドゥー教の寺院でこちらもジョグジャカルタを訪れる観光客に人気です。様々な宗教に関連した遺跡、建築物が残っているのもジャワ島の魅力の一つです。

日本語をしゃべれる現地ガイドさんが壁画の解説をしてくれます

日本語をしゃべれる現地ガイドさんが壁画の解説をしてくれます

雨の日にはこの口の部分から雨水を放出します

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ボロブドゥール寺院は全部で10の層に分かれています。
それぞれに描かれている世界があり、1~2層が煩悩、3~7層が解脱、8~10が天国とされています。
それぞれの階層には壁画が描かれており、それぞれの世界に合わせた物語が壁画には描かれています。
私たちは日本語ガイドの方に付き添っていただき、壁画の解説を聞きながら、最上部を目指します。
最上部へ続く階段は、1段の高さが高く、尚且つ非常に急な為、上るのは少々大変でしたが、少しずつ、休み休み登ってついに最上部に到着です。

最上層からの景色はまさに天国のよう

仏様がジョグジャカルタの街を見守ります

最上層にはたくさんのストゥーパが並びます

雲の上にはムラピ山が頭を覗かせます

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ボロブドゥール寺院はあたりが大きな公園になっており、最上部からは公園全体が見渡せるほか、周りを囲む山々を望むことが出来ます。
また、朝降っていた雨が嘘のように天気が良く、最上部からの景色は絶景でした。
コロナ前は比較的自由に最上部へ上ることが出来ましたが、現在は最上部へ行くには別途チケットが必要なほか、時間ごとにグループ分けされており、それぞれのグループにも人数制限があるため、最上部へ行きたい方は、事前にチケットを買うことをお勧めいたします。
弊社GOHのツアーをご利用のお客様には、このようなチケットの購入も手配致します。
ホテルに戻って昼食を頂き、その後はジョグジャカルタのバティック工房へ向かいます。
向かったのは「ティンガル アート」という名前のバティック工房です。

インドネシアの中でもジョグジャカルタはバティック工房が沢山あります

下書きされた布に、蝋で絵をなぞっていきます

固まらないように熱される蝋を使い専用のペンを使って絵を描いていきます

鉛筆で丁寧に下絵を描いています

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バティックはユネスコの無形文化遺産にもなっている、インドネシアの伝統的な染物で、「ろうけつ染め」という技法を用いて、布に模様を描いていくインドネシアの伝統工芸品です。
ろうけつ染めとは、熱したろうを使って布に模様を描き、その布を染料につけて、最後にろうを熱湯ではがすと、ろうで塗ったところが模様になって浮き出してくるという技法であり、これを何度も繰り返して、複雑な模様や、様々な色が使われたバティックが完成します。

様々な色、柄、大きさのバティックが売られています。裏面まで模様がついていたらより手間のかかったバティックの証拠です

バティックはインドネシアの民族衣装でもあり、インドネシアへ行くと、正装としてバティックが使用されています。

ここでは実際にバティック作りを体験出来たり、バティックを購入したりすることが出来ます。バティック体験では下書きされた花柄などの模様をろうでなぞっていくだけで、比較的簡単にバティックを作ることが出来ます。
下書きのための模様が沢山用意されているので、お気に入りの模様を見つけて、組み合わせて、自分だけのバティックを作ることができます。
また、お店には様々な種類のバティックが取り揃えられており、お気に入りのバティックを必ず見つけ出せます。

そのあとは街のお土産屋さんを回ってホテルへ戻ってきました。
ホテルに戻った後はディナーです。
この日もプラタランヘリテージボロブドゥール併設のプラタランボロブドゥールにてディナーを頂きます。
この日は初日にディナーを頂いたパティオコロニアルホールの少し離れたところにある、屋外テラスにて、屋外ディナーを頂きます。
山の傾斜沿いにせり出すように建つこのテラスは、昼にはボロブドゥールや、遠くのムラピ山を望むことが出来ます。
夜は星空を見ながら、ディナーを楽しむことが出来ます。
あたりに高建物が無いことや、明るい街もないことから、夜の落ち着いた雰囲気を楽しむことが出来ます。

この日は野外でBBQディナーを頂きます。メインはステーキです。
シェフがテラスまで来て、目の前でステーキを調理してくれます。
付け合わせもBBQらしい大きな野菜や、パンが並びます。
ステーキはお肉にもしっかり味がついていて、ソースなしでも美味しい味付けです。
ソースは特製のBBQソースで、これがまた最高でした。
野菜につけても良し、ポテトにつけても良し。
何とも幸せな気持ちで満たしてくれるディナーでした。

風が吹き抜ける心地のいい最高のロケーションです

野菜にポテトと、BBQにはぴったりな料理が並びます

この日のディナーのメインはステーキ、贅沢に目の前で調理してくれます

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ディナーを食べた後はホテルの部屋に戻り、ジョグジャカルタ最後の夜を楽しみます。
といっても夜更かしはできません。
なぜなら、次の日は朝の3時に起き、サンライズを望みながらの朝食を楽しむためです。
もっと夜を楽しみたいという気持ちを抑え、この日は早めに布団に入りました。

次はジョグジャカルタでのサンライズブレックファスト、ジョグジャカルタからスラバヤ間の電車旅、そしてついにブロモへ向かいます。