プアサ(Puasa)とは、インドネシアにおいて「断食」を意味する言葉である。
イスラームを信仰するムスリムは、年に一度、ヒジュラ暦9月にあたる「ラマダン」の期間中、1ヵ月間断食を行う。
断食は、イスラームの聖典「コーラン」に示されている「五行」の1つであり、ムスリムが果たすべき重要な義務とされている。
断食期間中は、日の出から日没まで、水を含むすべての飲食が禁止される。
断食の目的は、欲望を抑え心身を清め、信仰心を高めることのほか、貧しい人々の気持ちに寄り添うこと、そして共に苦しみを共有することで、ムスリム同士の連帯感を深めることなどが挙げられる。
1ヵ月の断食が明けると、インドネシアでは「レバラン」と呼ばれる大祭が行われる。
レバランは1年で最も盛大な祝祭で、大型連休となるため、多くの人が帰省し、家族とともにお祝いをする。