ガムラン(Gamelan)とは、インドネシアの中でもジャワ島やバリ島を中心に発展した伝統的な音楽形態の一つである。

青銅や真鍮(銅と亜鉛の合金)などで作られた金属製の楽器を使用し、
「ウガール」や「ガンサ・プマデ」と呼ばれる鉄琴のような形状の楽器から、
「ゴング」「クンプール」「クレントン」といった、中国のドラのような形をした楽器まで、
さまざまな打楽器で構成されている。
これらの楽器を持ち寄り、合奏する演奏形態をガムランと呼ぶ。

ガムランでは、用いられる楽器ごとに音階の調律が異なるという特徴があるが、
主に「スレンドロ」と「ペロッグ」と呼ばれる二つの音階が用いられている。
これらはいずれもガムラン専用の音階であり、西洋音楽の音階とは異なる。

「スレンドロ」という名称は、8世紀中ごろにジャワ中部に存在した「シャイレンドラ朝」の名が訛ったものとされている。
一方、「ペロッグ」はジャワ語で「美しい」を意味するとされ、
いずれの名称もインドネシアの言語に由来していることから、
これらの音階がガムランのために生まれたものであることがわかる。

スレンドロは5つの音からなる音階であり、
ペロッグは1オクターブ7音の中から、5つの音を選んで用いられる音階である。

また、バリ島では、竹で作られた「ジェゴグ」と呼ばれるガムランもあり、
これは4音階を使って演奏されるなど、地域や楽器によって用いられる音階や素材が異なる。

ホテルのロビーやレストランで演奏されるほか、バリ島で人気のレゴンダンスでは、
ガムランの演奏に合わせてダンサーが躍る。

ガムランの音色はインドネシアの文化に根付いており、欠かすことのできない存在である。