ハラル(Halal)とは、イスラームの教えにおいて「許されていること」を意味するアラビア語である。

その反対の意味を持つ言葉として、「禁止されたこと」を表す ハラム(Haram)がある。
イスラームでは、コーランやハディースをもとに、ムスリムの生活や行動にさまざまな規定が設けられている。

代表的な例として、豚肉やアルコールを口にしてはならない という規則がある。
そのため、ムスリムが口にする食品はすべてハラルである必要がある。
また豚肉やアルコール以外にも、イスラーム法に従って処理されていない肉を食べることは禁止されており、食品がハラルかハラムかを判断するのは容易ではない。

こうした背景から、食品には 「ハラル認証マーク」 が付けられることがある。
これは、その製品がイスラームの規定に従っていることを示すマークであり、食品だけでなく、シャンプーや化粧品などの日用品に付けられることもある。

最近では、日本のお菓子にもハラル認証が付いているものがある。
そのため、インドネシアなどのムスリムに日本のお土産を渡す際には、ハラルかどうかに注意する必要がある。