インドネシアへのヒンドゥー教の伝来の歴史は古く、中部ジャワ州ジョグジャカルタ近郊のプランバナン寺院が9世紀に建立されるなど、一時はその栄華を極めた。
バリ島にヒンドゥー教が定着をするのは、14世紀頃であり、現在のインドネシアの領土に相当する版図を誇った、マジャパヒト王国時代に起因する。
マジャパヒト王国の支配階級は、当初仏教やヒンドゥー教を信仰していたが、徐々にイスラームが普及をし始め、イスラーム信仰に反対をするヒンドゥー教徒がジャワ島からバリ島へ移ったとされている。
そして土着信仰に影響を受けた独自の発展を遂げ、ニュピやガルンガン、クニンガンのようなインドのヒンドゥー教とは異なる文化が形成されている。