インドネシアのバリ島だけに生息する、スズメ目ムクドリ科の固有種。インドネシアでは「Jalak Bali(ジャラック・バリ)」または「Curik Bali」と呼ばれ、バリ島を象徴する鳥のひとつとして知られている。
全身を覆う真っ白な羽と、翼と尾の先に入る黒、そして目の周囲の鮮やかなブルーが特徴。その美しい姿から観賞用として乱獲された歴史を持ち、野生個体が激減したことから、現在ではインドネシア政府によって保護され、繁殖や野生復帰などの保全活動が続けられている。
野生のカンムリシロムクを観察できる代表的な場所が、バリ島北西部のムンジャンガン(バリ西部国立公園)。森林やサバンナなどを生息地とし、国立公園ではガイドとともにその姿を探すバードウォッチングも、この地域ならではの楽しみのひとつとなっている。
また、インドネシアでは200ルピア硬貨の図柄にも採用されたことがあり、小さな硬貨の中にもその姿を見ることができる。もしムンジャンガンを訪れて、森の中で白い鳥を見つけたら、ぜひカメラを向けてみてほしい。バリ島でしか出会えない、特別な一枚になるはずだ。