サロン(Sarong)とは、東南アジアを中心としたアジア圏やアフリカ圏などで広く着用されている、一枚の布状の衣服のことである。

特にバリ島では「清浄」の象徴として用いられており、バリの人々は宗教行事へ参加する際に着用する。また、宗教行事の時のみならず、普段の生活の中でも着用されており、バリ島の日常を彩る風景の一部となっている。

寺院などの神聖な場所を訪れる際には、脚を覆うことが一つの礼儀とされており、観光客にもサロンの着用を求められることがある。サロンは寺院の入口などに用意されていることも多く、それらを手に取って腰に巻くことで、肌の露出を抑えることができる。

サロンには、インドネシアの伝統的な「ろうけつ染め」の技法によって作られる「バティック」が用いられることも多い。柄も多岐にわたり、近年では動物や植物などを描いたさまざまなデザインのサロンも見られる。

また、インドネシア国内でも、ジャワ、スマトラ、バリといった地域によって、それぞれ異なるデザインや着用方法が見られるのも特徴である。例えば、ジャワでは布の前面に細かなひだを作って着用する方法があり、スマトラでは粘土を用いて染色された布を使ったサロンも見られる。