ワヤン クリッ(Wayang Kulit)は、ジャワ島やバリ島における伝統的な影絵芝居のことである。

「ワヤン」は「影」、「クリッ」は「革」をそれぞれ意味する。水牛の皮を使って作られた人形は、手足の関節部分が動くようになっており、手足を動かしながら影絵芝居が演じられる。上映中は「ダラン」と呼ばれる人形遣いが、複数の人形の操作、セリフや歌、演出などを担当し、その後ろでガムランの演奏隊が演奏を行っている。

元々は10世紀頃、「ワヤン ベベル」と呼ばれる絵巻の絵解きが起源となっているとされており、演目はインドの古代叙事詩である「ラーマーヤナ」や「マハーバーラタ」が主である。伝統を重んじるワヤン クリッでは、ジャワ島ではジャワ語、バリ島ではバリ語がそれぞれ使われて上映される。