ブロモ山(MOUNT BROMO)とは、インドネシア・ジャワ島東部、マラン近郊に位置する標高2,329mの活火山で、大きなカルデラを持つことで知られている。
東ジャワ州のデングル山脈に属し、インドネシアを代表する観光地の一つである。

ブロモ山周辺は「ブロモ・テンゲール・スメル山脈国立公園」として保護されており、独特の自然景観が維持されている。
山名の「ブロモ」は、ヒンドゥー教の破壊と再生の神・ブラフマーに由来するとされ、古くからヒンドゥー教徒にとっての聖地とされてきた。
特に、ヒンドゥー教を信仰する少数民族「テンゲル族」がこの周辺に定住し、現在も独自の文化を受け継いでいる。

ブロモ山は日の出の景観がとりわけ人気で、その光景は「別世界」と表現されるほど壮大である。
周囲は火山灰に覆われた広大な砂漠地帯となっており、「砂の海」とも呼ばれる幻想的な風景を楽しむことができる。