マリオボロ通り(Jalan Malioboro)とは、インドネシア・ジャワ島中部の都市ジョグジャカルタ中心部に位置する目抜き通りのことである。
ジョグジャカルタの繁華街を通る全長約1kmの通りには、土産物店、ショッピングモール、飲食店などが軒を連ねている。
特に多いのがバティック店である。バティックはインドネシアを代表する伝統工芸品であり、ユネスコ無形文化遺産にも登録されている。
ジョグジャカルタはバティックの産地として特に有名であり、マリオボロ通りにも多くの専門店が並んでいる。
「マリオボロ(Malioboro)」という名称は、サンスクリット語で「花飾り」を意味する言葉に由来する。
通りの先にはクラトン(王宮)があり、かつて祝祭や特別な儀式が行われる際、通りが花で美しく飾られていたことが名称の由来となっている。
また、マリオボロ通りには飲食店や土産店だけでなく、アンクリンガン(中部ジャワで一般的な屋台)も並んでおり、ジョグジャカルタ最大の繁華街として活気にあふれている。