ボロブドゥール寺院は中部ジャワ州マゲランに位置する大乗仏教遺跡で、カンボジアの「アンコール遺跡群」、ミャンマーの「バガン遺跡」とともに、世界3大仏教遺跡に数えられる。

8世紀から9世紀頃に建立され、ジャワの仏教の中心地として栄華を極めたが、後にジャワの支配がヒンドゥーやイスラームの王国にとってかわると、信仰の対象としてのボロブドゥール寺院はその役割を終えた。

その後ムラピ山の噴火による火山灰に埋もれたボロブドゥール寺院は、1000年もの間密林に中に眠ることとなったが、19世紀に地元民の伝承をもとに当地の発掘を行った、イギリスのジャワ副総督ラッフルズによって発見をされ、歴史の表舞台に返り咲くこととなる。

仏教の世界観を表した3層の階層に描かれるブッダの一生を表したレリーフや、頂上から眺めるジャワの密林の景色は、まさに圧巻の一言。