ペニダ島(Nusa Penida)とは、バリ島から東へ約20km、
スピードボートでおよそ1時間の場所に位置する離島である。
島名の語源にはいくつかの説があるが、
その一つとして、19世紀ごろに島流しとして利用されていたという記録が残っており、
当時、多くの政治犯や魔術師が送られていたとされ、その中には僧侶も含まれていたという。
バリ語で僧侶を意味する「パンディタ(Pandita)」が訛り、「ペニダ(Penida)」になったという説が
伝えられている。
こうした島流しの歴史や、かつて魔物が住んでいたという言い伝えがあったため、長きにわたり人々がこの島を避けてきた背景がある。その結果、過度な開発が進まず、手つかずの自然がそのまま残る貴重な島となっている。
現在のペニダ島では、シュノーケリングやダイビングといったマリンアクティビティが特に人気で、
美しい海ではサンゴや熱帯魚、さらにはマンタが見られるスポットも存在する。
また、ブロークンビーチやクリンキンビーチなどの特徴的な景勝地も点在しており、
一日中楽しめる観光地として、バリ島観光客から非常に高い人気を誇っている。