ウルン・ダヌ・バトゥール寺院とは、バリ島北東部にあるバトゥール湖の湖畔に位置する寺院である。
バリ島を代表する火山湖であるバトゥール湖の守護神デウィ・ウルン・ダヌを祀る寺院であり、境内には多重塔である「メル」が立ち並んでおり、その数は数百あるとされている。また、もともとはヒンドゥー教寺院ではなく仏教寺院であったとされており、ヒンドゥー教の「ガネーシャ」と仏教の「仏像」の両方が祀られている点も大きな特徴である。
さらに、バリ島における農業において、バトゥール湖は農業用水の供給源として重要な役割を担っており、バリ島の伝統的な灌漑システムであるスバックと深い関係を持つ。中でもウルン・ダヌ・バトゥール寺院は、バトゥール湖の守護神を祀る寺院として、バリ島全域のスバックを支える精神的支柱と位置づけられている。2012年には、「バリ州の文化的景観:トリ・ヒタ・カラナの哲学を表現したスバック・システム」の構成資産の一つとして、ユネスコ世界文化遺産に登録された。