タラソテラピーとは、日本語で「海洋療法」と呼ばれる自然療法の一種である。
ギリシャ語で海を意味する「タラソ(Thalassa)」と、フランス語で療法を意味する「テラピー(Thérapie)」を組み合わせた造語であり、
1869年にフランス人医師 ラ・ボナディエール によって命名された。
海の力を治療や癒しに活かすという考え方は古く、
紀元前5世紀には詩人・エウリピデスが「海は人の穢れを洗い流す」と記しているように、海水に含まれるミネラルなどの成分は、
古くから心身の調和をもたらすものとして捉えられてきた。
その思想が長い年月を経て体系化され、現在のタラソテラピーへと発展したのである。
タラソテラピーは、大きく分けて次の3つの療法に分類される。
・海水入浴療法
海水に浸かることで、海水に含まれるミネラルや栄養素を体内へ取り込む療法であり、
タラソテラピーの中でも最も重要とされている。
・海藻療法
海藻、または加工した海藻ジェルなどを肌に塗布する療法。
海藻に含まれるミネラルやビタミンを吸収できるほか、ヨード成分には脂肪分解作用や老廃物排出促進があるとされている。
・海泥療法
海底に長年堆積したミネラル豊富な海泥を利用する療法。
海泥を塗布することで殺菌・保湿効果が得られるほか、温めた海泥には鎮痛効果や血行促進, デトックス効果が期待できる。
バリ島では、アヤナ リゾート&スパ バリにタラソテラピープールがあり、海水入浴療法を体験できるほか、
グランド ミラージュ リゾート&タラソ バリの「タラソ スパ」ではタラソテラピーを受けることができる。