JOURNAL - HOTEL

DESA POTATO HEAD #3(終)|音楽と食に包まれるデサの夜

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客室を案内してもらった後には、空はゆっくりと夕暮れ色へと変わり始めていた。デサ ポテトヘッドは、客室だけで語れるホテルではない。日が沈み、音楽が流れ始める頃、この"村"は昼とはまったく違う表情を見せ始める。滞在時間は限られていたものの、デサ ポテトヘッドが夜になると見せる表情を、ほんの少しだけ覗くことができた。 ※第一章「DESA POTATO HEAD|村(デサ)へチェックイン」からお読みいただくと、この場所の世界観をより深くお楽しみいただけます。

昼間のポテトヘッドビーチクラブ。プールサイドには、海を眺めながら思い思いの時間を過ごす人々の姿が。

ビーチクラブを支えるバーカウンター。カクテルを片手に、夕暮れまでの時間をゆっくりと楽しむ。

日が傾くにつれ、昼間の賑わいは少しずつ落ち着き、村は夜の表情へと移り変わっていく。

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ポテトヘッドビーチクラブは、エリカ・バドゥやジョン・レジェンド、スヌープ・ドッグなど、数々のアーティストがステージに立ってきたバリ島屈指のビーチクラブだ。
「クラブ」という名前から夜のイメージを持つかもしれないが、バリ島のビーチクラブは昼と夜でまったく異なる表情を見せる。日中はプールサイドで思い思いの時間を過ごし、夕暮れになると、音楽とともにもう一つの時間がゆっくりと始まる。

昼間まで賑わっていたプールサイドは、夕暮れとともに少しずつ人影がまばらになる。誰もがそれぞれの夜を過ごす場所へ歩き出し、村全体がゆっくりと昼から夜へと表情を変えていく。

ルーフトップバー「Sunset Park」

17:00から21:00までという限られた時間だけオープンする〈Sunset Park〉。その名の通り、毎日少しずつ表情を変えるマジックアワーを楽しむためのルーフトップバーだ。

インド洋を望むルーフトップでは、DJが心地よいチルアウトミュージックを流し、ゲストは思い思いにカクテルを片手に夕暮れを待つ。

バリ島のエッセンスを取り入れたシグネチャーカクテルをいくつかいただいたが、不思議と印象に残ったのは味だけではなかった。グラスを傾けるたびに、その時の空の色や潮風、音楽までもが一緒に記憶へ刻まれていく。

東京にも素敵なバーは数多くある。でも、ここまで大きな空の下で、海風を感じながら一杯を楽しめる場所はそう多くないだろう。

ロケーションだけではなく、気温や湿度、流れる音楽、そのすべてが揃って初めて生まれる心地よさ。改めて、「リゾート」とは豪華な施設のことではなく、その土地の自然まで含めて味わう時間なのだと感じた。

やがて空が紫藍色から深い夜へと変わる頃、それまで賑わっていたSunset Parkの人影は、まるで潮が引くように少しずつ姿を消していく。

人々はそれぞれディナーへ、バーへ、音楽が鳴り響くフロアへ。デサ ポテトヘッドの夜は、ここで終わるのではなく、ここから続いていく。

インド洋をバックに、心地よいチルアウトミュージックを奏でるDJ。

マジックアワーを楽しもうと、多くの人々で賑わうSunset Park。

シグネチャーカクテルを片手に、デサ ポテトヘッドの夜がゆっくりと更けていく

広い空と海風を感じながら味わう一杯は、旅の記憶に残る特別な時間

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オーセンティックインドネシアンレストラン「KAUM」

Sunset Parkでマジックアワーを楽しんだあと、向かったのはオーセンティックインドネシアンレストラン〈KAUM〉。

水着のまま立ち寄るビーチクラブとは少し違う。シャワーを浴びて着替え、お気に入りのリゾートウェアでゆっくりと食事を楽しみたくなる。そんな夜がよく似合うレストランだった。

店内の中央には、インドネシアの伝統的な食文化を思わせる大きなシェアテーブル。その上に並ぶ料理は、各地の郷土料理をベースにしながらも、デサ ポテトヘッドらしい感性で現代的に再構築されている。

ヘルシーでありながら、フルーティーだったり、スパイシーだったり、時には香ばしかったり。一皿ごとに異なる表情を見せ、最後まで飽きることがない。

今回いただいたコースは、インドネシアの島々から着想を得たメニューで構成されていた。
ナシゴレンやミーゴレンだけではない、インドネシア料理の奥深さ。その土地ごとの食文化を、新しい視点で教えてくれるレストランだった。

インドネシアの伝統的な"分かち合う食文化"を現代的に表現した、KAUMのシェアテーブル。

インドネシア各地の郷土料理を巡る、この日のコースメニュー。島々の多様な食文化を一皿ずつ辿っていく。

ポメロを使った、インドネシアの伝統的なフルーツサラダ「ルジャック」。

"インドネシアの刺身"とも呼ばれる、マルク・アンボン地方の郷土料理「ゴフ・イカン」。

バリ島のスパイスで和えた、インゲン豆の温かいサイドディッシュ。

スンバワ島に伝わる燻製ダック。香ばしさとスパイスの余韻が印象的なメインディッシュ。

ジンバラン名物の炭火焼きタコ。香ばしく焼き上げた一皿に、バリ島らしい力強い味わいが広がる。

インドネシアを代表する香り「パンダンリーフ」を練り込んだデザート。

ランチタイムも営業している。

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アジア屈指のサウンドシステムを誇る「KLYMAX」

KAUMでのディナーを終えたあと、最後に案内してもらったのが、デサ ポテトヘッドの夜を象徴するディスコテーク〈KLYMAX〉だ。

残念ながら、今回の滞在では翌朝の予定もあり、深夜まで滞在することはできなかった。それでも、実際に中へ入ってみると、この場所がただのホテル内クラブではないことはすぐに伝わってきた。

木製パネルに囲まれた空間に、音楽を楽しむために設計されたダンスフロア。アジア屈指とも称されるサウンドシステムを備えたこの場所は、週末になると0時頃から少しずつ熱を帯びていくという。

宿泊ゲストは客室に用意されたカードを持参すれば入場できるため、ホテルに滞在しながら、そのままナイトライフへと自然に身を委ねることができる。

昔はクラブへ通っていたけれど、いつしか足が遠のいてしまった。そんな大人でも、デサ ポテトヘッドの中にあるKLYMAXなら、肩肘張らずに音楽を楽しめそうだ。

今回はその入口を覗くに留まったが、次に訪れるなら、必ず週末に合わせてこの夜を体験してみたい。

アジア屈指とも称されるサウンドシステムを備えた、KLYMAXのダンスフロア。

KLYMAXのエントランス。宿泊ゲストは客室のカードで入場できる。

音楽に耳を傾けながらゆったりと過ごせるラウンジシート。

クラブの夜を彩るバーカウンター。カクテルを片手に音楽を楽しめる。

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アートに迎えられ、客室でこの場所の思想に触れ、夕暮れにはカクテルを片手に空を見上げる。夜はインドネシア料理を味わい、最後は音楽が流れる空間へと自然に導かれていく。

今回ご紹介できたのは、そのほんの一部に過ぎない。

デサ ポテトヘッドには、新感覚のウェルネス体験ができるスパや、本格的なトレーニング設備を備えたジム、サステナブルな暮らしを提案するショップ、さらにはリゾート内を巡りながら環境への取り組みを学べるツアーなど、まだまだ多くの魅力が詰まっている。

ここまで一日の過ごし方そのものをデザインしているホテルは、そう多くはない。

デサ ポテトヘッドは、ただ泊まるためのホテルではなく、一つのライフスタイルを提案する"村"なのだと、改めて感じた。

次の休日は、デサ ポテトヘッドで、いまのアジアが生み出す新しいライフスタイルに触れてみてはいかがだろうか。普段とは少し違う時間の流れが、きっと待っている。

デサ ポテト ヘッド バリ(Desa Potato Head Bali)
Jl. Petitenget No.51B, Seminyak, Bali 80361 Indonesia